けんかの勝者は?

5歳

先日、ゆうたが保育園でのお話をしてくれました。

あんね、今日ね A君がH君と けんかしよってね。

今までやったら A君が泣きよったんやけどね。

今日は、A君が反撃してから ぶぁ~っち走って逃げてから、木の上に上ったと。

そんで、H君も追いかけたんやけど、枝が細いけん メキッていって H君が降ろして~って泣いたとばい!

面白いやろう!!

A君とは、ちょっと身体の小さめな、気の優しい男の子。

H君とは、身体の大きな、強気の男の子で、ゆうたも少し苦手としています。

ゆうた曰く、H君は意地悪で乱暴者だそうです。

こちらの保育園では、子供のけんかに あまり大人が口出しはしません。

取っ組み合いのけんかになっても、先生はジャッジのように見守ります。

どうしたら、力の強い子に弱い子が勝てるのか?

A君は、考えましたね。

子供たちのけんかというのは、自我のぶつかり合いなので、4~5歳のときには、必要な行動らしいです。

けんかが出来ないというのは、自我を出せていないということのようです。

まずは、自我を出してから、その後に押さえがきくようになってくる。 という順番なので、自我を出せないと、押さえのきかない子供になりやすいそうです。

子供の成長には、順番があるので、一足飛びには成長しません。

子供が、自分の意見を言うようになると、わがままとだけ判断して押さえ込んでしまうと、その次の成長段階へ進みにくくなってしまうので、「成長してるんだなあ」 と受け止めてあげてくださいね。

この間は、H君にゆうたが Hちょっとどいてやん と何だかもめ始めました。

案の定、H君は イヤ といって引きません。

ところがゆうたも、どいて と言って引きません。

すると、ゆうたがH君に向かっていって、H君が反撃しようとすると・・・走って逃げました。

足の速さでは、自信のあるゆうたは、走って逃げて行きました。

もちろんH君は追いつきません。

年長さんにもなると、子供たちもそれぞれに自信をつけ、賢くもなってくるので、力が強いだけでは どうも子供たちの社会の中で、トップにいられなくなったようです。

力は強くないけど、手先の器用な子は、ぞうきん縫いのとき、1番になれます。

足は速くなくても、木登りが得意な子は、それで自信をつけていきます。

雑巾がけが遅くても、絵が上手な子もいます。

そうやって、何かひとつでも得意なことが見つかれば、子供はどんどん自信をつけていくことが出来るのです。

自信がつけば、積極的になれたり、苦手なことにも挑戦できる勇気もわいてきますね。

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