子どもを預ける園はサービス業ではありません

先日、保育園から毎月発行されている 「保育園便り」を読みました。

それは、「さくらさくらんぼ保育園」の春の全国保育実践交流会の報告でした。

その中に、最近注目されている「横峰式保育」や、文字や英会話を教える保育などのことが 書かれてありました。

成果が見えやすい保育に走る傾向があり、その結果、子供たちはできるかできないかにこだわり、1番でなければ満足しなかったり、パニックを起こす子供に育っていっている。

子供の幸せとは何か、何を求めているのか、子供のシグナルをしっかり受け止めて行かなければいけないと言われ、このさくらんぼ保育は根っこを育てることにある。

見えないものを見る力をつけること、誰かの指導ではなく、1人1人が主体的に学ぶことが大事だという話がありました。

私も、以前から「ヨコミネ式保育」については、自分なりに読んだり調べたりして 何かひっかかるような思いがありました。

「どんな子だって一流になれる」 それがうたい文句です。

10段の跳び箱を飛んでいたり、逆立ちで歩いたり・・・

読み、書き、計算、音楽・・・

「本来持っている子供の力を引き出すだけ」と、言っています。

私は、今の保育園に決める前に、知り合いに 「どこの保育園がいい?」 と尋ねたことがありました。

その人は、「〇〇幼稚園が人気があって、空き待ち状態だよ。」って教えてくれました。

保育園を聞いたのに、幼稚園を教えてくれた時点で、???なのですが、理由を聞くと、

「あそこは、お遊戯会にすごく力を入れていて、みんな楽器演奏とか鼓笛隊とか すごいのよ。見に行くと感動するよ。」 と言っていました。

そのとき思ったのは、子供にとっていいとかじゃなくて、親が喜ぶ園なんだなあ・・・。 って思ったことを思い出しました。

確かに、子供はものすごい能力を秘めています。

頭から、これは出来ないと決め付けず「子供は天才だ!」と思って教育することは大事だと思います。

がんばって、何かをやり遂げる素晴らしさや、達成感はすばらしいと思います。

でも、すごいことを子供にやらせて、親が喜ぶ → 園の評判が上がる 

そんな風に思う私は、ひねくれ者なのかなあ・・・。

親が求めるものを提供する。

それが、園の経営には確かに必要だと思います。

こういう教育方針の保育園が人気があるということは、それだけ、今の親からの需要があるということです。

でも、考えて欲しいのは、すぐに結果の出る、今だけすごい子供になって欲しいですか?

それとも、今は根を張る時期だと考えて、あえてそれをせずに、見えない力をつけて欲しいですか?

子供は、親が、先生が喜んでくれること、褒めてくれることをやろうとします。

やる気があれば、何でもどんどん出来るようになります。

この頃の子供たちの成長はすごいですからねえ。

でも、ゆうたを見ていて感じることは、

感受性や、問題解決能力、人との関わり方や、生きていく知恵、集団生活の基礎、奉仕する精神・・・

他にも、たくさんのことを今まさに感じ取っていたり、学ぼうとしています。

それは、成果主義とは違います。

結果は、ずーっと後になって、大きくなってから現れてくるものです。

教育方針は、人それぞれだと思っています。

私には、正しいか、正しくないかはわかりませんが、今の保育園の考え方、方針には共感できました。

ここの保育園にして、よかったなあと思いました。

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