普段から、よく噛んで食べるのよ。って言われていますが、なぜよく噛むことがいいのか?
数え上げるときりがありませんが、代表的なものをいくつかあげておきます。
まずは、咀嚼することで、唾液を分泌します。
この唾液は、消化吸収をよくしたり、抗癌作用のある物質や、長寿の元と言われている物質を含んでいるそうです。
また、抗菌、殺菌効果などもあるので、虫歯になりにくいという利点もあります。
よく噛むということで、満腹中枢が刺激されるので、肥満にもなりにくく、顎(あご)を刺激することで、脳の刺激につながり、頭が良くなるとも言われます。
満腹中枢が刺激されると、食に対しての満足感だけでなく、精神的な満足も得られるそうです。
例えば、「幸せでお腹が一杯」って言いますよね。
これって、精神的な幸福感と、満腹感って何かつながっている気がします。
それから噛む力は、昔から「歯を食いしばって力を出す」と言われるように、力を出すときには、歯を食いしばることが重要になってきます。
噛む力、すなわち顎の力ですね。
つまり、よく噛むということは、一生涯に渡って必要な、生きる力となるわけです。
さらには、乳歯のときによく噛んで食べることで、次に生えてくる永久歯にも影響が出てきます。
咀嚼が少ないと、乳歯根への刺激が少なくなり、乳歯が抜けずに永久歯がずれてはえてきたり、逆に早くに乳歯が抜けてしまったりと、様々な弊害をもたらします。
でも、一概に「よく噛んで食べなさい!」って言ってもなかなか難しいですよね。
柔らかいハンバーグや、野菜を小さく切ったカレーなどを食卓に出していては、子供は飲み込んじゃいます。
そう、噛まなければ食べられないものを、なるべく1品以上、一緒に出してあげてください。
食事で難しいときは、おやつにせんべいとか。
我が家では、意識したわけではないのですが、食いしん坊で、空腹に耐えられないゆうたは、夕食の準備をしているときに、横から、生のニンジンだの、キャベツだの、つまみ食いをしています。
意識していることは、野菜はなるべく大きく切る。
スナック菓子より、せんべい。
食事の時間は、子供をせかさず、ゆっくり食べる。 でしょうか。
私の個人的な考え方のひとつに、「食べる力は生きる力」というものがあります。
40年生きてきた中で、感じたことのひとつなんですが、食事に対していい加減な人は、何か起こったとき、ここぞという時に、頼れない人が多い気がします。
食って生きることの根本なので、そこを大事に出来ない人は、自分を大事に出来ないって感じなんです。
(言いすぎ?)
ただ最近は、サプリメントだの、栄養やビタミンの入った飲料水だの、ただ必要な栄養を身体に入れればそれでOK的なものが氾濫していますが、食べる(噛む)という重要性を、もっと認識して欲しいですね。
点滴じゃないんだから、必要な栄養素を身体に投与すれば人は生きられるわけではありません。
時には、子供と一緒に料理をしたりして、作る楽しみや食べる喜び、子供は手伝うことで感謝されたり、美味しいって喜んでもらったり、会話が弾んだり、そんな食卓がいいですよね。
毎日はムリでも、少しずつ意識をしてやってみることをオススメします。
食べやすい柔らかいものではなくて、あえて食べにくい硬いものを少しずつでも食べること。
子供の食事は、急がせずにゆっくり食べること。
夏場の生野菜のサラダなどは、体温も下げてくれるのでオススメですよ。
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