保育園に行くと、時々子供達のけんかに遭遇します。
ゆうたの通う保育園では、子供同士のけんかには、基本的に先生が入らずに、見守るのが役目のようです。
例えば先日は、遊んでいたおもちゃを友達に取られて、泣きながら先生に訴えに来た子供がいました。
先生は、「そうか、悲しかったねえ。でも、私に言いに来ても仕方ないから、○○ちゃんに、返してって言って来んね。がんばれ!」 と、背中を押していました。
取っ組み合いのけんかをしていても、レフリーのように見守るだけです。
「こら、顔はダメよ!」 「噛み付きもダメ!」
何だかけんかのルールがあるようです。
幼い子供達はけんかをしますが、けんかが終われば普通に仲良く一緒に遊んでいます。
今、泣きながら取っ組み合っていたのに、ものの数分後には、ケラケラ笑っています。
そのときの怒りの感情をストレートに発散することで、ストレスは溜まりにくく、発散できるので、気持ちの切り替えも早いのだと、私は思っています。
子供に教えられることってたくさんあるのですが、この感情表現のストレートなところもそのひとつです。
前にも書きましたが、私は自分の感情を表現することがあまり得意ではありませんでした。
いろんなことを我慢する癖がありました。
悲しいことがあっても、我慢する。
つらいことがあっても、我慢してがんばる。
私の親は、優等生な私を期待していました。
その期待に、一生懸命に応えていたように思います。
だから、泣くことは、親を困らせることなので、出来なくなるのです。
つらいことを訴えると、親を悲しませるので言えなくなるのです。
私さえ、我慢すれば人を悲しませることも、困らせることも無い。
そう思う癖が付いていきました。
泣くことを我慢していくうちに、笑うことも苦手になっていったような気がします。
人に対して、心使いは必要です。
我慢する心も大事です。
がんばる気持ちも、大切に育てていかなければいけないと思います。
でも、過剰な期待は、子供に負担を強いてしまいます。
我慢しすぎると、ストレスはどんどん溜まって、いつか爆発します。
(私の場合は、高校生になってから、爆発しました。笑)
たまには子供達のように、感情を我慢せずに相手にストレートにぶつけてみませんか?
実は、自分が思い描いていたような、悲惨な結果にはならないことが、ほとんどです。
ゆうたが、泣いたときは無理に泣き止ませようとはしません。
「そうか、悲しかったのか・・・」
どうして悲しかったのか?何が泣くほど悲しかったのか?
本人が、すっきりするまで聞いてあげて、泣かせてあげます。
泣いた後で、どうしたいのか?どうすればいいのか?何が原因なのか?を一緒に考えたり、提案していきます。
ただし、だだをこねて泣いているときは別です。
泣いたら → 親がわがままを聞いてくれる の図式は作りたくありませんからね。
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