懇談会 その2

懇談会でもらった資料ですが、一部抜粋します。

長くなりますが、この文章に心当たりがあるんです。

「好奇心育ってますか?」

 いちばんの問題は、ものを多く与えすぎるということだと思います。

 子供達に与えられるもの。まず、オモチャやアクセサリーや、さまざまな小道具。

 それから、幼児期から早期教育とかの勉強の教材、塾の宿題。子供のまわりには、

 善意の贈り物がいっぱいですね。

 そして、さらに与えられすぎているのは、大人の声です。「あれしなさい、これしなさい。」という命令、指示。

 「こっちがいいよ。これはこうなるのよ。」という評価、説明、教訓。

 

 子供には好奇心の芽があるんです。人間の子供は、生まれた時から「なんだろう」というまわりに目を注ぐ

 本能的な反射は持っているんです。定位反射といいます。そこから好奇心が育つんです。

 ものがたくさんあると、「なんだろう」と思うでしょ。次に、となりにものがあると「こっちはなんだろう」

 またとなりにあると「こっちもおもしろそうだ」。友達が何かで遊んでいると、「あっちもおもしろそうだ」。

 もう次から次へと関心が移り、好奇心が分散するんです。ここが問題なんです。

 普通、なにかひとつのことに好奇心を持って「おもしろそうだ、ぼくやってみる」というときは、

 子供は、一生懸命それに集中するでしょう。好奇心は持続する。

 好奇心が持続することが、集中力の始まりな訳です。

 好奇心を持続させた後に納得という経験があるわけです。

 あるいは、「ぼくできたよ」  つまり達成感。

 「いっぱいあそんじゃった」 という満足感。

 ものをたくさん与えられている子ほど、いろいろあれこれつっついてはみるけれど、最後までいかないで、

 物事にあきやすい子になりますよね。

 ものは少なくて、時間だけはたっぷりあるところで集中する。

 集中とは、好奇心の持続だと理解していただきたい。好奇心が分散することはしないほうがいい。

 「あれしちゃだめ、これしちゃだめ」「もっとがんばってやりなさい」これも、分散です。

 こどもが、静かでおちついた空間と時間のもとで、好奇心を集中させて、納得、達成感、満足感などの

 感情の充実を味わうことで、子供は沢山の力を獲得できるんです。

 こういう経験の少ない子は、行動がだらだらして、時間をかけていても、いつまでも満足しないんです。

 だから、好奇心を育てようと思ったら、好奇心を刺激するだけでは、かえって逆効果。

 次から次へと与えれば与えるほど、気持ちは落ち着かないし、好奇心は移るだけで集中しないんです。

 好奇心を育てるのは、何でも沢山与えるんじゃなくて、口数も少なくして、子ども自身が

 「ああ、楽しかった」と笑顔で終わるような環境を作ってやることなんです。

知り合いの子供に、おじいちゃんからオモチャを浴びるほど、与えられていた子がいました。

理由は説明できなかったけど、直感的に良くないと思うよ。 と言った事があります。

その子は、集中力が続きません。 すぐに飽きるのです。だらだらしているんです。

私は、ゆうたを将来手のかからない子に育てたいので、

なるべく口を出しすぎず、手を出しすぎずに育ててきました。

おばあちゃんの「プレゼントしたい攻撃」からは、洋服を買ってもらっています。

無知の善意はおことわりです。

やんわりと、「保育園は、汚れるから洋服が沢山必要で、大変なんだ。」とでも言っておきましょう。

子供を守ってやれるのは、親だけですからね。

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