11月の初めに、保育園の行事のひとつ、大分県の九重山登山に ゆうたは行ってきました。
お手伝いにお父さんも参加です。
はじめに、九重山とは・・・
九重連山の主峰で、九州本土で2番目に高い山でもあります。
標高1876.50mもあり、日本百名山にも選ばれる山です。
一帯は、阿蘇くじゅう国立公園に指定されている場所で、火山地帯なので、付近には温泉もたくさんあります。
そんな山の頂上を目指すのです。
大人でも大変(ノ゚ο゚)ノ
ゆうた達の登山コースは、片道3時間だったのですが、途中岩場や、足元は石がゴロゴロしているので、登山靴を持って行きました。
(18cmの小さな登山靴ってあるんですね)
もちろん、お父さんも基本 登山仕様な出で立ちです。
登山当日は、気温がすっごく低くなるとの事前情報に、追加のヒートテックのシャツにタイツ、毛糸の帽子、フリースにジャンバー・・・などなど 大荷物で登山前日に、拠点となる合宿所へ出発しました。
その辺のピクニックな山登りではなく、結構本格的な登山です。
ゆうたが入園当初から、年長になると 九重山へ登山に行くのが恒例だったので、お父さんは一緒に登りたくて、この4年近くを体力作りに励んでおりました。
同行のお父さんやお母さん達も、前日の夜にはその合宿所へ入り、事前説明会に参加しての翌日早朝、出発です。
合宿へ行く前に、ゆうたが言ってました。
雲より高い山に登るとバイ!
そんで、雲って食べれるらしいよ!
どんな味がするとやか? 甘いとかなあ?
袋を持って行くけん お母さんにお土産で、いっぱい持って帰ってくるね!
愛らしい発言です。
しかし、その余裕は どこへやら・・・
登山当日、全国的にとても寒く、11月下旬の気温となっておりました。
ここからは、一緒に登ったお父さんのお話を元に、書いていきます。
いよいよ、登山へ出発の朝7時。
気温は、1度。
とっても寒かったらしいのですが、子供たちはいたって元気!
登る前から、そんなにテンション上げると、後でキツいよ。 と思うのは大人だけ。
子供がいつも元気なのはどうしてか? それは、過去を後悔せず、未来に不安を抱かないから・・・
と、何かで読んだことがありますが、私もこんなふうに生きていたいな。
まあ、最初のうちは、テンションUPの子供達だったそうですが、だんだんと・・・下がっていき・・・
長時間止まって休憩をすると、寒くて動けなくなるから、休憩も3分くらいで、また歩き出すとうい感じだったそうです。
その上風が非常に強くて、モヤの中・・・。
3時間歩いてあと、数百メートル先が、頂上というところで、風が強いので危険だとのガイドさんの判断で、登頂を断念。
手前の避難小屋で、持っていったメロンパン1個を食べ、また下山となりました。
一応お弁当は持っていたのですが、寒さでカチカチのうえ、ゆっくり食べると寒くてまた動けなくなるだろうとのことで、急いで口に放り込み、また歩き出したそうです。
同行の親は、子供2人に大人1人の割合で付き添い、自分の子供にはつかない方針で、一緒に歩いたそうです。
ゆうたは、登り途中ですでにお腹が空いており、お腹減ったよ~、きついよ~の連発でした。
頂上についたら、お弁当だから の言葉を目標に、上まで登ったのに、パン1個でまた歩き出すことになったゆうた。
寒さと空腹でヘロヘロだったそうです。
列の真ん中辺りだったのに、だんだんと追い越され、とうとう最後尾になり、泣き出しはしないものの、半泣き状態での下山となりました。
下山は、朝のモヤとは打って変わって快晴で、遠くの山や木々がくっきり見えて、すっごく綺麗だったらしいのですが、ゆうたの目に映ったかどうかは怪しいですね。
今年の紅葉は、それはすばらしかったそうです。
そういえば、登り途中でお父さんは、生まれて初めて樹氷を見たそうで、綺麗だったとは思いますが、寒そうな風景です。
そして、下山のゴール地点。
ゆうたのお父さんは、すでにほかの子供とゴールしていて、一番最後尾のゆうた待ち。
そうです、全員がゆうたを待っているのです。
ゆうたが、ヘロヘロで歩いてきて、あと数メートルでゴールというところで、ホッとしたのか感動したのかわかりませんが、ポロポロと泣き出しました。
そこへ園長が来て、ゆうたをギューって抱きしめてくれたそうです。
担任も、「頑張ったね。 ゆうたは人一倍食べんといかんけん。 お腹すいたね。」と声をかけてくれたとか。
後で聞いたら、園長も感動したらしく、思わずゆうたを抱きしめてしまった。とのこと。
親から見ても、人一倍食いしん坊のゆうた。
普段は、お腹が空くと 聞き分けがなくなり、手がつけられなくなるのですが・・・
よく頑張りました。
結局、誰1人大人におんぶされることなく、下山できました。
雲は食べると甘いのか? の検証は、全然余裕がありませんでした。
その後、同行の大人は帰り、子供たちはもう1泊して、今回の合宿は終了しました。
自宅に帰ってきたゆうた、
合宿楽しかった~!!
(決して、自ら泣いたことなど報告しませんでした)
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